社長ブログ- 日本の教育改革について思うこと | まなびや

社長ブログ- 日本の教育改革について思うこと

2017-06-23 

2020年に大学入試の大改革が行われるのは、お子さんのいる親御さんならご存知の方が多いでしょう。文科省がやろうとしていることをひとことで言うならば、インプット重視型からアウトプット重視型へのパラダイムシフト、と言えると思います。

さて、このアウトプット型への転換、これがすこぶる評判がわかれるものです。いろんな方にお話を聞くと、教育関係者には評判が良く、教育関係者以外には評判が悪い傾向があります。

評判が悪い理由は明快で、アウトプット重視型の教育は評価基準が非常にわかりにくいという点にあります。インプット重視型の教育はやった内容や効率と評価点が概ね比例しますので、努力が着実に反映されやすいように思えます。一方で論述式のようなアウトプット型になってくると、これが正解というものがだんだんなくなってきてしまうのです。

例えば、地球温暖化の原因といわれる温室効果ガスな何か、という問いに対しては、二酸化炭素とメタンガスを書いておけば正解でしょう。
ですが、「地球温暖化について論ぜよ」であれば温暖化のメカニズムでもいいですし、科学的問題の政治利用について科学史と政治史の観点で書いてもいいですし、実は地球は寒冷化する可能性が高い、と論じてもいいわけです。神学科なら、地球温暖化は神が起こした試練なのか罰なのかで論じるのもいいかもしれません。自分が地球を支配する神であると一旦仮定して、それが論理学的にあり得ないことを証明して、それで神の不在を証明する哲学的な論述も面白いでしょう。

さて、そんなわけのわからない採点基準になったとして、それはいいことでしょうか?
この点に関して私は日本の将来のためにはいいことだ、と断じています。

理由は以下の3点だと私は思います。
1;詰め込み式のインプット型の知識は人工知能時代には価値がなくなる。
2;今後、充分にインプットできなくてもアウトプットが求められる場合が増える。
3;日本人は良くも悪くも自己表現が不器用。弱肉強食の世界では勝てない。

形の明確な、数字で判断しやすい教育はある意味簡単です。やればやるだけ成績は上がります。
だからこそ、定まった形のない教育こそ価値が高く、今後求められるものになるでしょう。

私たち世代が受けてきた教育が通用しなくなりつつあるのは寂しくもありますが、新しい時代の教育を受けて育つ子達の将来は楽しみです。

検索

最近の投稿

月額サービスは各種パソコン、スマートフォン、タブレットよりご利用になれます。

パソコンでもご利用できます。

タブレットでもご利用できます。

スマホでもご利用できます。